MMDtips集〜モーション編〜
自分がMMD作品をいくつか作ってきた中で、気付いたtipsを試験的にまとめようと思います。
【注意】
説明を端折ってる所も多いので、ある程度MMDを遊んだ事がある方向けです。
全てが我流です。もっと良い方法があれば是非教えて下さい。むしろそういう情報のやり取りが欲しくて書いてる部分も大いにありますので…!
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◇Tips1 腕切IK◇
最近になってようやく気付いた腕切IK(両手切IK)の便利さ。アクションだろうが日常モーションだろうが全てこなしてくれる万能IKくんです。
もうその便利さを知らない頃には戻れません。
(腕切IKの実装方法は他の方が分かりやすくまとめて下さってるので、そちらを参考にしてみてください〜)
※腕切IKをモデルさんに実装する場合、ボーンの親子順をいじっちゃってるので通常のダンスモーションなどは流し込み出来なくなります!普通の腕IKと違ってMMD上のIKのON/OFFしても融通効きません。
か な ら ず!!別名で保存してから実装してくださいね…!
「普通の腕ボーンや腕IKと何が違うのん?」
→手首ボーンがIKの親なのが腕切IKです。
普通は腕ボーンを回転させると、ひじボーンと手首ボーンがそれに追従しますよね。
— ぽぽ@ブログ動画用 (@popo_mmd_blog) June 18, 2021
(model:YYB式初音ミクさん)
腕切IKはその逆です。手首ボーンを移動させると、腕ボーンとひじボーンがそれに追従します。
— ぽぽ@ブログ動画用 (@popo_mmd_blog) June 18, 2021
「手首がIKの親だと何が便利なん?」
→地面や壁に手を接地させつつ、上半身ボーンなどの体幹を動かしたい!という場面でとっても便利です。
例えば『机に手をついて、その手に体重を乗せつつ立ち上がる』という動きをさせたい時。
普通の腕ボーンだと、机に接地させたい手が滑る滑る。手首ボーンの親は腕ボーン、さらに言えば上半身ボーンやセンターなので、体重を乗せるように前傾させると当然手首の位置が上半身と一緒に回転してズレてしまいます。これをチマチマ位置合わせしようと思うと大格闘の末に大抵敗北を喫しますよね。
こう言うとき、腕切IKを仕込んでいれば、腕が親ではないため上半身がどんな動きをしようが手首は机の上でビタッと止まっててくれる訳です。それだけでモーションの違和感はかなり改善されると思います。べんり!
ただし、モデルさんに腕切IKを仕込んだだけでは手首はビタッと止まってくれません。
モーションを実際に打つ際には、腕切IKの『外部親』に『接地させておきたいモノのセンターボーンなど』を登録する、という工程がその都度必要です。
ざっくり手順を書き出すと、
①机の上に手首を移動させ通常のフレーム登録
(処置室机と処置室椅子:まお様)
②フレームを一つ進める
③左手首の外部親設定を机のセンターボーンやダミーボーンに設定し「外親登録」を押下
④続けて、「対象ボーンの相対位置角度」欄の「フレーム登録」を押下
この外部親設定とフレーム登録をして初めて、手首は①で置いた机の上でビタッと止まってくれます。こんな感じです。
— ぽぽ@ブログ動画用 (@popo_mmd_blog) June 18, 2021
⑤立ち上がりきり、手首を机から離したいフレームの一つ前で通常のフレーム登録
⑥一つフレームを進める
⑦外親設定を解除し「外親登録」を押下
⑧続けて、「対象ボーンの相対位置角度」欄の「フレーム登録」を押下
⑦と⑧で外親登録を解除するとミクさんの左手は机から離れて、上半身の動きに追従するようになります。こんな感じです。
— ぽぽ@ブログ動画用 (@popo_mmd_blog) June 18, 2021
これを応用すれば地面に腕をつける腕立て伏せやバク転、壁に手をつく壁ドンとかがわりと簡単にできるようになりますね!
何か質問あればツイッタでご連絡ください~。
@popo_mmd111